25 ガソリンタンクの補修
 

エンジンをかける為にはこれは絶対必要、ガソリンタンク。
なぜかこれでもかと言う位切開されています。
もう中古を購入しようかとも思いましたがよくよく中を見て見るとそんなに状態も悪くないので何とか修復することにしました。
カットした鉄板もあったのですがサンダーの刃の分の隙間があるので新しく鉄板を切りだして溶接します。
ガソリンタンクはいつもの溶接とは違い歪みを気にせず一気に溶接します。
きれいなビードで溶接して漏れる箇所を作らない作戦です。
ちなみに・・・
Zのガソリンタンクにはこのようなパイプが入っています。
これは写真の部分の丸い出っ張りの空気抜きとなっていてうかつに切ってしまうとここから空気が抜けなくなってしまいガソリンの入る量が減ってしまいます。
このカットをした人も完全に切ってしまっていたので溶接で何とか元に戻しておきました。
溶接のビードはこんな感じ。
もっと細かくてもいいと思います。
もう一点。
Zのガソリンタンクの罠、穴の先に見える円筒形の筒の側面がガソリンの取りだし口なのですがめちゃめちゃ目の細かいメッシュに覆われています
これ、ガソリンタンクにコーティングなんかしようものなら確実に目詰まりします。
以前レストアした車両では錆をサンポールで落としてきれいにしたにもかかわらずその残留物で目詰まりを起こしてアクセルオンで息継ぎするようになってしまいました。
フューエルポンプの保護としてならタンクとポンプの間にフィルターを取り付けることも出来ますので、切開されているついでに取り除いておきます。