3 長方形

さて、長方形の正確な部屋を作成する為には長方形に部屋を作ることが当然の課題になってきます。
ましてや、僕みたいに神経質な人間は1mm狂っただけでもんもんします( =Д=)
できれば魁男塾のようにすべて90度で生きて行きたいのです、伸び切った腕でパンチしたいのです。

で、長方形の書き方ならいろいろあるのでどんな方法でもいいと思うのですが、気を付けたいのが普段では考えられないくらい大きな長方形を書こうとしていると言うことです。
小さな差し金などで90度を出してけがいて行ったら大幅に狂って行きます。
それ以前にどこに基準を持ってくるんだ、と言いたいところですが窓やドアがある方を基準として作成するとよいと思います(o・ω・o)
あ、あくまでも何層も作る防音室の話なので一般論は知りませんが|゚∀。)ゝ”
今回の場合すでに廊下側の壁がある状態なのでその壁を基準として直線を引き(レーザー墨出し器を使って壁と並行の線を引く)そこから中心線を出し・・・・なんてしながら長方形を作って行けばいいです。
ただ、僕は最初に引いた直線に沿って3×6板を敷き詰めて行きました。
その方法で最初の線の両ふちに90度を作れますので正確な長方形が作成できます。
線を引きとあって?な人もいると思いますが防音室は空気層を作る為20mmほど内側に線を引いておきます。
20mmはクリアランスであると同時に、壁の歪みも考慮していて、壁や柱が斜で柱を真っ直ぐに立てたら天井に当たった、などと言うことを回避できます。
天井が当たる?って感じだと思いますがこの図面を解読すれば少し分かってくると思います。
これが作ろうとしている部屋の寸法を書いたメモ。
なにを知って欲しいかと言うと・・・歪んでいると言うことです。
まず、黄緑の線が最初につくる床です。
おさらいをしておきますが作っているのは防音室です。
その為、部屋の中に部屋を作って行きます、入れ子構造で部屋を作って音を遮るのです。
これは一つ小さいサイズの部屋の床(黄緑の線)を基準にした他の部材(壁や梁)の位置関係を測ったものです。
天井の部材については下げ振りを使って地面に位置を落としています。
例えば、真ん中と左に書いてある数字308mmと297mm、これは天井を横に走っている梁の幅です。
11mm幅が違っていますがこういうものです。
大事なのはそれがどのようにして11mmずれているのかの考慮です。
左の1992が床のふちから梁までの距離、308は梁の幅、3548は梁から床のふちまでの距離、合計5848mmです。
同様に2008+297+3542=5847mm
と言うわけで梁が若干斜めなわけです。
崖側(写真上部)の壁のクリアランスが誤差1mmなのでそう見た方がよいでしょう。
で、これを無視して作業をすると痛い目を見るわけです。
梁近辺にある15・23と32・17は安全なクリアランスを残しつつ床に対して平行に梁を囲った時に残る隙間を示しています。
一番最初の箱はこの様なずれを考慮しながら作って行かないといけないのです(>_<")

ちなみに、画像下側や左側が元々の壁(オレンジの線)からかなり離れていますがこれは天井に梁があって避けるのが面倒なのでそのまま梁を避けた壁を作ろうとしている為です。
避けている梁です。
左がさっきの画像の手前で右がさっきの画像の左です。