10 壁の作成

壁から説明していきましょう(笑)
壁を作る時に留意することがいくつかあります。
・天井の歪みを考慮したクリアランス
・天井の枠のサイズ
・角の部分の石膏ボードの重なり
・角の固定
重要なのはこれくらいでしょうか。
組む前の作図は当然のことですが上記の事をきっちりと図に落としておかないと後であれ?ってなことになりますw
画像は梁の部分ですがこんな感じで複雑に入り組んで行くわけです。
ざっとですが、例えば組んだ床から天井までの高さが一番高い部分で2800mmだとしましょう。
天井のクリアランスはレーザーで測って高さの誤差15mmだとします、2800−2785mmです。
もっと低い部分があるかもしれないのでギリギリで20mmのクリアランスにして2780mm。
枠のサイズが40mmで2740mm。
左の図の3079と書かれた枠のように天井の枠は壁の枠に乗っかります。
2740mmは枠があってのサイズなので40mm引いて2700mm。
さらに、床にも枠を入れているのでマイナス40mm、2660mm、これが柱の基本的な長さとなります。
ちなみに、これは2面分のサイズで、他の二面は最初から天井の枠の位置までの高さにして別の二面の固定に利用します。
3079の奥の枠は上に乗っかって固定されているのが分かると思います。これで上の部分ではきっちりと4面が固定される訳です。
次、角の部分の石膏ボードの重なり。
455mm間隔で組んで行くわけですが入り隅(壁と壁が内側でぶつかる部分)は石膏ボードもぶつかります。
それを考慮して柱を入れて行かないと最初のパネルから幅のカットが始まってしまって効率も精度も落ちてしまいます。
まず、一層目の石膏ボードはどう貼るか。
木枠に対して、遮音シート1.2mm、タイガーボードZ21mm、タイガースーパーハード12.5mmの順で、合計の厚みが34.7mmです。
その結果、画像中央の柱の様に変な位置に柱の一本目を入れることになります。
これは、左側から壁を貼る前提になっていますね(・∀・)ノ
角の固定。
入り隅の部分をよく見て下さい。
横に小さな木材が入っているのが見えます。
さっき説明した34.7mmずれの木材と手前の壁の最後の柱を連結しているのです。
理由は簡単、これが無いと角の部分が開きます。開くにきまってますw