23 サイレンサーボックスの作成
サイレンサーボックスは防音室にとって重要なアイテムとなります。 完全密室となりますので24時間換気は必須なのですが、そのまま換気扇を付けると防音室を何の為に作ったのか分からない程音が漏れます。 良い例としてお風呂の換気扇、マンションに住んでいるとあれがどれだけ筒抜けか分かると思います。 お風呂の換気扇、あれでもお風呂から5mくらい離れた位置にあるのです。 ダイレクトに換気扇をつけたらどうなるか、言うまでもありません。 防音室の簡易的な防音としては「ロスナイ」と言う換気扇があります。 この換気扇は熱交換をする機構が備わっていて、それがサイレンサーの役目もしてくれますが楽器の防音などは当然防ぐ事が出来ないのでロスナイを使うとしてもこのサイレンサーは必須です。 ちなみに市販品のサイレンサーもだめ、そんなもので音を消せるなら世話ないですw まず、このようにボックスを作ります。 |
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その中にいくつも隔壁を取り付け手前下、上部奥と言うように対角線上に穴を開け、そこに円筒形のパイプ(画像は下水用のVU管)を取り付けます。 VU管は斜め45度にカットして通過した空気がすぐに次の穴に向かわないよう、音が次の配管に直接向かわないようにしておきます。 |
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空気の出口も作成、壁の外に出してあります。 | |
配管自体が音漏れや音が浸入する原因になるのでむき出しの部分は必ず石膏ボード(スーパーハードとタイガーボード)で囲っておきましょう。 | |
隔壁や側面など、全ての面に吸音材を敷き詰めます。 あまりにもタイトな設計にすると換気能力が阻害されてしまうので、空気の事を考えた管の太さや吸音材を貼ったあとの隙間を考慮して下さい。 |
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最後に手前に蓋(タイガーボードとスーパーハード)をして完成。 手前に穴があるのはこの後手前に部屋を作ってここと同じ位置に穴を開けて換気する為です。 もちろん、換気の途中経路も同じように防音して行きましょう。 あ、ちなみに、見ての通りめちゃくちゃ重いのでそれなりの物を使って固定しておきましょう。 画像は天井にアンカーを打ってさらに壁でも固定してあります。 |
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画像が戻りましたがこれを二つ作成。 その片方に換気扇を取り付けると、片方は排気、もう片方は自然吸気となるわけです。 このサイレンサーはちょっと大げさでもうなんにも音が漏れませんw |
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こちらはロスナイの場合。 基本構造は同じですが入り口と出口がパイプを半分に切った構造になっているので一つのボックスで外側から内側に向かう形のサイレンサーになっています。 |
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基本構造は全く同じですね(*゚ ー ゚*) |