ブリス−X VS G-MAX


 
さて、初回は最強と信じてやまないブリスX対新鋭ガラスコーティング剤G−MAXです。
どちらもガラス系コーティング剤であるので相手に不足はないでしょう。
さて、犠牲者はポリッシュしたてのRX−7。
右半分と左半分で塗り分けてみたいと思います。

 
こちらはG−MAX

 
コーティング剤を四角書いてぺけ書いて。

 
こうするのが良いんだと、きちんと守ってみました。

 
塗ってみたところ。
伸びはワックスとは比較になりません、簡単に伸びていきます。
しかし注意書きが

「関係ないとこに付くと固まって取れんくなる」

マジですか(笑)

 
塗ったら水拭きで余剰分を除去します。
余剰分を除去すると同時にこの水分によって効果促進されるんだそうです。
そして、この余剰分を拭き取ったタオルは、車両磨きにはもう使えないんだそうな。
なぜなら、拭き取った余剰分が硬化するからなんです、本当でしたΣヽ(゚Д゚; )ノ
なんちゅうコーティング剤だ(笑)
拭き上げたら15分くらい置いてまたまた水拭きします。
これで完了。

 
最後にメンテナンス用のポリマー加工剤をタオルに吹き付けて拭き上げます。

 
普通に拭くだけ、簡単です。

ちなみにブリスXの場合は水をかけてそこに噴射、あとは吹き上げるだけですので調簡単です、ムラになり易いのが難点ですが。
ちなみに今回は直接塗りこみました。
要するにG−MAXのポリマー剤の塗布工程と同じです。

 
ちなみに、こいつの強みはプラスチックにコーティングできることだそうです。
ためしに白くなりかかってる部品に塗ってみた。

 
拭き上げ前の状態、テカテカです。
拭き上げるとかなりおとなしくなります。

 
こちらも塗った直後、これも拭き上げるとかなり落ち着いてしまいます。
拭きすぎた?

 
しかし違いは全然違うところに顕著に出ていました。
ここ、ドアノブの周りのモール、もちろんマスキング無しでやってるので塗られています。
こちらはブリスX

 
反対側のG−MAX。
モール真っ黒です、って言うか写真にすると色の深みが変わって見えます、何度撮影し直しても変わらず。

 
Aピラーのモール。
こっちはブリスX。

 
こっちがG−MAX・・・・


塗ってから気付いたので信じられなくなりブリス側のAピラーにG−MAXを塗ってみました。

 
やっぱり黒くなっちゃう(笑)
どうもこいつ、プラスチックに対して塗ってるというより染み込む感覚に近いです、実際染み込んでる訳ではないのでしょうけど。
ブリスは何度塗り重ねても同じ黒味を得る事が出来ませんでした。

 
それから2ヶ月、あえて無洗車で比較します。
・・・分かりません、まんべんなく汚れてしまいました(^^;)車体の状態は正直見た目では比較できませんでした。
が、水をかけた時に変化が出ました。
ボンネット(無施工)と左半分(ブリスX)はまったく同じ水弾きなのに対しG−MAXは明らかに水弾きが早かったです。
まだ皮膜が残っているということでしょう、汚れていたので弾きは良くなかったですが(笑)

 
インパネはちゃんと左右での変化が確認できます。
拭き上げの時にかなり拭き取ってしまったのでその時のままって感じです。

 
エアクリーナーボックスは左半分のみG-MAXを塗ったのですが2ヶ月たった現在でも黒く艶があるのが確認できます。

 
室内に入れて汚れを落としさらに良く見てみると、やっぱり皮膜が無くなっているブリスの方は研磨傷が浮き出てきています。
まあ、元々の傷ですけど・・・ちゃんと磨けっちゅうのね(笑)

 
G-MAXは傷が埋まっている為深い傷以外の研磨傷は確認できません。
しかし正直どれほど皮膜が残っているのか判断しにくいのでもっと分かり易い実験をして見たいと思います。

 
こんな実験をしてみました。

良く錆びる素敵な生鉄板を入念に脱脂した後、マジックで線引きして左右にGMAXとブリスXを塗り分けてみました。
お互い結構厚塗りです。
GMAXはポリマー剤を使うと2重にかけた事になってしまうので主剤のみで勝負です。
なんだか塗った瞬間に色が変わってしまいました、おまけにGMAXはマジックを少し溶かしたように感じます。

 
屋外にて16日経過、雨が振った日数2回。
こんな感じで壁に立てかけっぱなしにして置いたのですがすでに差が出て来ました。
ブリスX側にプツプツした錆が発生して来ています。
両者鉄板の溝が深い傷部分からも錆が発生していますがそれは単純に塗れてなかっただけだと思います。

 
さらに放置、約2ヶ月がたちました。
結果はこれ。

 
ブリスXはほとんど皮膜が無くなってしまったようです。
取り込んだ日は雨だったのですが、台の上に置いたら錆が隆起しているのが確認できました。

 

対するGMAXは塗りこめていなかった部分や傷の溝から錆が発生していました。

 
考察
僕の知識が間違っていないならこのコーティング材は両方ともガラス系だったと思います。
しかしながらその皮膜の耐久性には明らかな違いがあり、また質感も施工方法もまったく別のものでした。
なので両者は使い分けてもいいのかなと感じました。
両者の違いをまとめて見ましたので比較してください。
 

 
ブリスXの長所はなんと言っても肌触りでは無いでしょうか?
施工後の表面は非常にさらさらしていてそのサラサラ感は今まで施工したコーティング&ワックスとは比較になりません。
ただし、車を水に塗らして拭き取るだけでオッケー、みたいな記述を目にしますが初回はかなりムラになり易く意外に手間取ります、濃色だと結構目立ちますので注意が必要です。
その後の皮膜の保持は実験の通りそうは持たないようです。
2週間+2回の雨で皮膜が無くなり始めている事から皮膜の完全保持の観点からすれば1回雨が降ったら施工が必要なのではないでしょうか?
 

 
G-MAXの特徴はなんと言っても比類無き耐久性では無いでしょうか?
実験の結果からも分かるように2ヶ月+?回の雨でも鉄板の傷や折り返し部分などの塗布できなかった部分以外の皮膜は保っています。これはメンテナンスポリマー無しでの結果なので、説明書通りに定期的なメンテナンスポリマーコーティングをした場合、それ以上の結果を残すこととなります。ですのでボディーの塗膜の保護の観点から考えるとかなり心強いと思います。
施工においてもムラにはなり難いです。今回施工したFCは濃色の部類に入ると思いますがムラと確認できるようなことはありませんでした。
と、言うわけで最後に僕の主観的な比較表を残したいと思います。
◎=一般的なワックスなどと比較して かなりの違いがある
○=一般的なワックスなどと比較して 違いを感じる
□=一般的なワックスなどと比較して 感じるような差は感じられない
△=一般的なワックスなどと比較して むしろ劣ると感じる

  ブリスX G-MAX
ハジキ
肌触り
耐久性
樹脂
作業性
作業時間
ムラ
伸び

こんな感じです。お手軽ブリスX、本気コーティングG−MAXと言った感じでしょうか?
方向性が違うので勝敗が難しいですね、見方によって勝者も変わるでしょう。