早速採寸

今回は前回と違いガレージでイセッタを比較しながら採寸できます。
こんな好条件での採寸はなかなかできるものじゃありません。ほんと、遠路はるばる来て頂いたオーナー様に感謝です。
写真は採寸の為に用いた道具。
ジャッキで車両を持ち上げ、その下に木の板を敷きます。
そして、ジャッキのそばに落ちている下げ振りと言う、先がとがったおもりを、採寸の起点にしたいポイントからひもでぶら下げます。
下げ振りは木の板ギリギリまでぶら下げ、測りたい部分の真下に示された点に目印を付けていき、最後にマスキングテープやマジックで分かりやすく木の板に転写していきました。
ジャッキで持ち上げているのは片側であるので縦方向の距離はあてになりません。
それを防ぐ為に、斜めになった分の距離の縮みを比率で計算します。
これで実際の長さが正確に分かりますので、そのデータをノートに記帳していきます。
バッテリーケースなどはこの採寸がなかったら位置出しできたのでしょうか?w
近くには僕のイセッタもあるので、細かな違いに対して普段測らない部分の採寸もできました。
この作業によってミリ単位まで微調整ができています。
バッテリーケースなどは板に転写するよりもフロアの端からの距離を測る方が簡単だったため、差し金を2本使って採寸。
差し金が2本あると直角や並行の線引きや採寸など、様々な使い方が可能です。
約半日採寸を続けた努力の結晶です。フロア後半部分のサイズとバッテリーケースの位置、フロア前半のブレーキマスターの取り付け位置が示されています。
途中、あまりにも複雑になってきたのでイセッタに直接マジックで書き写しておきました。
これでもう無くなることはない(笑)
まあ、採寸した用紙もイセッタに書いた寸法も、写真できちんと撮影しておきましたので紛失しても大丈夫ですけどね。