7 固定と吸音材

さて、高さが決まったら高さ一定ゴムが回ってしまわないように固定します。
僕が使ったのは「GLボンド」と言うよう分からん物体。
これはRC構造の壁に直接石膏ボードを貼り付ける時に使う厚塗りできる接着剤です。
本当は壁にべちゃって取り付けそこに石膏ボードをはり、えいえいとレベルを出すとあら不思議、ほぼ完成してしまうと言う何とも手抜きな物です(・∀・)ノ
その代わり、そうして出来た壁には残念ながら壁掛けテレビは付かないんですねw
使い方は簡単、水で練るだけです。
ただし、硬化してしまうととんでもなく厄介な塊になるので計画的に練って使いきってしまいましょう(・ω・)ノ
このように、浮いている部分の下に入れておきました。
これで回ることはないでしょう。
それが終わったら今度は吸音材を入れます。
防音と一口に言ってもその方法は色々あります。
一つは吸音、もう一つは遮音、そして制振。
吸音と言うのはまあそのまま、音を吸収することです。
分かりやすい例えは・・・バイクのマフラーや後付けのインナーサイレンサー(・∀・)ノ
グラスウールなんかを使って音を吸収してしまうのです、結構小さな音になりますよね("▽"*)
布やスポンジなども良質な吸音材です、引っ越した時最初に会話をすると反響にびっくりしますよね?
でも、家具を入れて行くと収まると思います、これが吸音の効果です。
トンネルの中はうるさいですよね?
あんなにコンクリートに囲まれているのに何であんなに音が反響するのか、吸音材が無いからです。
吸音材が無ければトンネルの入り口で発した音は反対側の出口まで届いてしまうのです。
吸音材の吸音の原理は空気を含んだ細かい素材です。
音が吸音材にぶつかると取り込んで拡散し、素材の内部で次の素材や振動していない空気にぶつかって減衰して行きます。
で、次が遮音。
音は空気の振動です。要するに、宇宙では会話ができません、それ以前の問題ですが・・・(笑)
音を発した時にその音が小さくなって行くのは、空気の振動が様々な要因によって減衰していくからです。
減衰することが無ければ意外に音は伸びて行きます、トンネルがいい例です。
で、それを物理的に止めるのが遮音、簡単に言うなら跳ね返すと考えればいいのです。
よい遮音材は重く、密度が高く、そして当然ながら固い訳です。
ひたすらに音が発した空気の振動を通過させない、これが遮音。
鉛や鉄板、コンクリート、硬く密度があるものが優れています。

ここまでを読むと、だったらひたすら壁を厚くすれば防音室じゃん、と思うでしょうけれど・・・そうじゃないんです。
音がある程度以上の大きさになると、また、低音域に行くに従って、物凄い振動が発生するんです。
100mm程度のコンクリート壁なんてかんたんに突破してしまいます。
今回使用する石膏ボードの厚みの合計が80mm程、これでもってほぼ無音化できるのは吸音、遮音、制振、そして空気層を駆使しているからなのです。
で、まあその話は順を追って説明していきますがとりあえず、こんな感じでまんべんなく敷き詰めて行きます。
ありがたい、と言うか当然なのですが吸音材は455幅に合うように430mmなどの幅で作られています(・∀・)ノ
とにかくこれを敷きつめて行く。
床から漏れた音を吸収させて次の素材に伝わり難く、ましてや両者で反響することなどが無いようにする訳です。
で、何を使うかなのですが、グラスウールマットと言う物がホームセンターなどに売っています。
ただ、いろいろサイズがあって分かりにくいはずです。
まず、幅については430がいいでしょう、いっぱい長さがあるはずです。
ここから重要、まずは密度です。
10k・16k・32k・64k・90k・・・色々あります。
これが高い程性能がよいです。
反面厚みが収まらなくなってきます。厚みが合ってない場所に使うと収拾がつかなくなるのでご注意を。
床用なんかもありますがマスク必須です、肺の中がガラスの繊維だらけになりますよ(o・ω・o)
アクリアマットと言う物はガラス繊維ではないのでチクチクしたりしません(・∀・)ノ
ま、無難なところですと32kくらいです。
敷き詰めたら、おしまい(*゚ ー ゚*)